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高山植物の宝庫・白山----山の自然学シリーズ(4)

 加賀の白山には、いつも「高山植物の宝庫」 という修飾語が付く。 ところが何を隠そう、小生は夏の白山に登ったことがなかったのである。

 実は、白山には5月連休に山スキーで登ったことがある。17年も前のことだが、妻と二人でスキーを担いで出かけた。 文字通り「白い山」の山頂まで登り、存分に山スキーを楽しんだ。 しかし、当然ながら名物の高山植物にはお目にかかれなかった。

 今回は、日本山岳会の「山の自然学研究会」の、植物に詳しい仲間と一緒である。楽しみも倍増するに違いない。
 (2005年7月)
ハクサンコザクラ


全行程の軌跡(GPSによる自動記録)

地図が表示されるまでしばらくお待ち下さい


金沢〜別当出合〜室堂

東京から夜行バスで金沢へ、そこからバスを乗り継いで別当出合に
到着。 観光新道を登って室堂センターへ。 今夜はセンターに宿泊。

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東京池袋からの夜行バスで金沢に早朝到着。JR駅前の巨大な「もてなし
ドーム」に驚く。雨や雪の多い金沢を訪れた人々に、そっと傘を差し出す
金沢人のやさしさ、もてなしの心を表現するものとして建設されたという。
ドームの入口にある木製のゲートの柱は、鼓をイメージしたものだろうか。日本古来の文化を大切にする金沢人の心であろう。

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金沢駅からバスで2時間余りで別当出合に着く 天気が悪くなりそうなので、雨具をつけて出発
 

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早速、いろいろな石に出会う。白山は、10〜14万年前に古白山火山が噴火し、その後、2〜4万年前以降に
新白山火山が噴火した。新白山火山の噴火物は白山の南斜面を覆っている。最も新しい活動は1659年である。

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ゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ、
ユリ科キスゲ属)の咲く道を登る
ヒメサユリに似ているが、これはササユリ(ユリ科
ユリ属)だろう。 葯が黄色でなく赤褐色だから。

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クルマユリ ヨツバシオガマ ショウジョウバカマ

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ゴゼンタチバナ
花の名は白山御前峰に由来する
シモツケソウ
 
ダイモンジソウ
 

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エンレイソウ キヌガサソウ サンカヨウ

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ユキササ ミヤマキンポウゲ ハクサンフウロ

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ミヤマカラマツソウ ハクサンチドリ コバイケイソウ

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ミヤマナデシコ ミヤマクワガタ ミヤマキンバイ

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    咲き乱れるゼンテイカ(ニッコウキスゲ)
ゼンテイカは一日花であるが、次々に新しい花が開花するので、かなりの期間満開が続く
弥陀ヶ原の先端にある「黒ボコ岩」は、火砕流によって運ばれたもので、火砕流堆積物といわれている
 

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弥陀ヶ原(標高1940〜2000m)は、シラビソ、ダケカンバ、ササ、ハイマツの共存(競合?)領域である。
高度が増すと、この順に消滅していくように見受けられるが、正確なことはよく観察する必要がある。

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白山比盗_社奥宮社務所 同左(1988年4月山スキーのとき)




室堂〜白山山頂〜別当出合

早朝起きてみると一面濃いガスに包まれている。  当初予定した高山植物の豊富な「お池めぐり」を諦め、空身で白山山頂(剣ヶ峰 2702m)を往復することにする。  下山は展望歩道・砂防新道ルートを取る。

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宿舎の室堂センターを4:30に出発 霧の中で白山山頂(剣ヶ峰 2702m)に着く

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クロユリ ハクサンコザクラ ハクサンシャクナゲ

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ベニバナイチゴ イワカガミ キバナノコマノツメ

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アオノツガザクラ チングルマ ミツバオウレン

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イワハゼ(別名アカモノ) イワイチョウ トラノオの仲間

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甚ノ助避難小屋の前で小休止。1988年4月山スキーのときには2階の破風から出入りした。手前は妻。

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この礫岩は、構成している礫の円磨度が大きい(丸い)のが特徴。一般に丸い礫は河川の下流で見られる。ならばこの礫岩は河川での堆積なのか、火砕流が河川に流れ込んでできただものか、専門家が見れば分かるだろう。

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オガラバナ(別名ホザキカエデ)
花序(花の付き方を指す)が直立している
ミヤマツツジ
 

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クロクモソウ サンカヨウの実 エンレイソウの実

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オオバコ(オオバコ科、オオバコ属)
学名のPLANTAGINACEAEは、「足の裏で運ぶ」の意味。里に近い道端に多い。
                猫の好物マタタビ
開花ころになると、枝先の葉の表面が、ろうのような物質でおおわれ、部分的に白くなり目立つようになる。これは葉の下で下向きに咲き目立たない花に代わって、昆虫などの媒介者を集めるためだといわれている。

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センジュガンピ(ナデシコ科、センノウ属)名前の由来は、日光の千手ガ浜で発見されたことによる。 オオバギボシ
 
 
 オオウバユリ(大姥百合)
後1週間すれば、見事な花を咲かせるだろう

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ブナ林の中を下山する サワグルミの木に巻きついたツルアジサイ

下山道にとった砂防新道では、現代のピラミッドのような大規模砂防工事が行われていた。無駄な抵抗のような気もする。これで災害を救われる人家の数はどのくらいであろうか。

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砂防工事のお蔭で改修された吊橋を渡る。登山者は大規模工事の恩恵を受けるか、迂回してもう一日費やすかの選択を迫られる。私は後者でもいいと思う。 吊橋を渡ると、別当出合のビジターセンターである。今回の山行も無事終った。
 

今回の山行では、山頂付近で天候がよくなかったので、高山植物の豊富な「お池めぐり」ができなかった。  しかし、白山の名が付く高山植物4種と、御前峰由来のもの1種の写真が撮れた。  またの山行を楽しみにしたい。


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