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ギリシア----西洋文明の源を訪ねる
 ギリシアと聞いて私が想い起こすことは、パルテノン神殿、ギリシア彫刻、ギリシア神話、哲人ソクラテス、アテネの民主主義、古代オリンピックなど古代ギリシアの事物である。 古代ローマ時代にはギリシアはローマの属州となったが、文化的には一目置かれていたという。
 ローマ帝国の東西分裂後ギリシアはビザンチン帝国として独特の中世の宗教文化を守ってきた。 ルネッサンスは中世から古代ギリシシアへの回帰と言えるだろう。 ギリシアは正に西洋文明の源である。
 私の文化と歴史の旅はどうしてもギリシアに行かねばならない。 ギリシアとエーゲ海でセットになったパックツアーにオリンピアの個人手配を追加して、妻と出掛けた。(2000年5月)
 
パルテノンの神殿

デ ル フ ィ
   デルフィの神託で有名な聖地
参道には神託のお礼として献上された宝物殿の遺跡が立ち並ぶ
        アポロン神殿
最初は前6世紀に建てられたが、現存する遺跡は前370年のもの
前4世紀に作られた劇場
現在も夏期には公演される
 デルフィ博物館にある「大地のヘソ」
古代にはデルフィは世界の中心と考えられていた

メ テ オ ラ
俗界からロープで荷物が届く
          大メテオラ修道院
メテオラとは「空中に浮いている」という意味  浸蝕と風化による奇岩の上に建つ修道院群は、少しでも神に近づこうというのか、それとも俗界から離れようというのか 
聖ステファノス修道院 石段の片隅で見つけたイコン

ア テ ネ
フィロパポスの丘から眺めるアクロポリスの丘  パルテノン神殿、エレクティオン、音楽堂などが見える。 ホテルの地下に展示されたホテル建築時に発掘された遺跡。 アテネの地下は遺跡が一杯。
                    パルテノン神殿
「世界の建築の古典」、「建築中の建築」 といわれる。アテネの最盛期 前438年に完成。正面幅31m、奥行き70m、46本の柱の直径2m。柱には僅かなふくらみがあり、エンタシスといわれる。ギリシア建築はローマ建築と異なり四面均等。見えているのは裏面で西に面している。写真を撮るなら午後の方がよかった。
この神殿はビザンチン時代は聖母マリアの教会堂に改修され、トルコに支配された時代にはイスラムのモスクに変えられた。1687年、当時トルコ軍が弾薬庫として使っていた神殿は、ヴェネツィア軍の砲撃が命中して大爆発を起こしてしまった。現在も保存修理中である。この歴史的建築物は人間の賢さと愚かさを語っているように私には思える。
エレクティオン
この神殿は6人の少女像を柱とした柱廊が張り出している。前408年完成
                 イロド・アティコスの音楽堂
2世紀のローマ時代に建てられた劇場。大理石の座席には6,000人収容でき、現在も夏期にオペラ、ギリシア古典劇などが上演される。
 アガメムノンのマスク
ホメロスの伝説によりシュリーマンがミケーネから発掘。考古学博物館

アルテミシオンのポセイドン(ないしゼウス)
1926〜1928年に海底から発見された前5世紀の青銅彫刻の傑作。考古学博物館
                  国立図書館の正面の壁画
ルネッサンス風の壁画を持つ国立図書館は、隣接するアテネ大学とともに19世紀にデンマークの建築家ハンセン兄弟によって建てられた。 どうしてギリシアに外国の建築家が?
国立図書館のソクラテス像 アテネ大学
                    アテネ競技場
1896年第1回近代オリンピックが開催された。座席は大理石で5万人収容。見学した当日(2000年5月19日)はシドニーオリンピックのためのギリシアからオーストラリアへの聖火伝達式が行われた。この競技場のトラックはカーブがきついため、2004年のアテネオリンピック用に競技場を新設するという。

オ リ ン ピ ア
     アテネからオリンピア行きの長距離バスに乗る(所要時間5時間半)
ここから団体旅行を離脱して個人旅行になる。標識はすべてギリシア文字だ。事前にギリシア文字とアルファベットの対照表を準備しておいてよかった。アルファベットに置き換えれば、発音はローマ字読みで通じる。
コリントス運河は高さ70m、幅23m
ペロポネソス半島の付け根にある。
運河を横断してエーゲ海からイオニア海へ
 聖地オリンピアは樫やポプラや松などの木立に恵まれた静かな台地である。古代オリンピックは4年に1度行われた最高神ゼウスの祭典。古代オリンピックは前776年に始まってから、ローマ帝国によりキリスト教以外の宗教が禁止される(392年)まで、1000年以上続いた。今ほとんど廃墟となったオリンピアの地に立てば、はるか2700年の昔が偲ばれる。
ギムナシオン(体育場)の柱廊 ゼウス神殿跡
ゼウス神殿の破風(東面) オリンピア博物館
レオニダイオン(宿泊施設)はオリンピア最大の建物 宿泊者のための浴室 フィディアスの仕事場
ゼウス像はここで制作された
絵葉書
訪問した数日前に、シドニーオリンピックのための聖火の点火がヘラ神殿の前で行われたという
スタディオン(競技場)への入場門
192mの直線コースがあるスタディオンのスタートライン(大理石製)

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